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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『東京証券取引所と七十七銀行 : 九十年にわたるその歩み』 【七十七銀行, 1984】

会社名/沿革

  • 株式会社七十七銀行 [Kabushiki Kaisha Shichijushichi Ginko]
    [The 77 Bank, Ltd.]

 1878(明治11)年、宮城県内の士族たちにより第七十七国立銀行が創立。1882(明治15)年、日本橋区南茅場町に東京支店を開設。1898(明治31)年、株式会社七十七銀行に改組。1932(昭和7)年、同行と株式会社東北実業銀行、株式会社五城銀行が合併し、新たに株式会社七十七銀行となる。

社史メモ

 2編4章からなる本社史は、第七十七国立銀行が1894(明治27)年に東京株式取引所から株式売買の清算にかかわる出納業務、いわゆる場勘業務を受託してから90年の節目に接し、その史実を記録に留め、直面する証券・金融の新しい時代に処する糧とすべく刊行された。第1編は同行東京支店(のちの株式会社七十七銀行日本橋支店)を通じた東京株式取引所(株式会社東京証券取引所)の場勘業務の引き受けの歴史について、第2編は同行に深くかかわった渋沢栄一の足跡および同行と栄一の由縁についてまとめられている。

栄一メモ

 東北地方の振興を主張した渋沢栄一は第七十七国立銀行の創立に対し指導、株主として資金面からも支援した。同行が株式会社になると相談役として引き続き経営を支えた。東京支店の開設に際しても場所の選定に口添えしている。

  • 東京証券取引所と七十七銀行の生みの親ともいえる渋沢栄一翁の銅像(東京・常盤橋公園)[写真](口絵)
  • 発刊のごあいさつ / 氏家栄一(巻頭)
  • はじめに(巻頭)
  • 第一編 東京証券取引所と七十七銀行
    • 第一章 企業の勃興と株式取引所の発展
      • 東京株式取引所の誕生
        • 信用と投機の場として(p2-5)
        • 渋沢喜作らと改革を図る(p5-9)
        • 景気の変動と新しい企業群(p9-11)
    • 第二章 "島の銀行"として九十年
      • 出納業務のすべてを七十七銀行に委託
        • 数ある中からただ一行(p33-37)
  • 第二編 兜町と七十七銀行を結びつけた渋沢栄一
    • 第三章 "資本主義経済の指導者"渋沢栄一
      • エリート官僚から実業家ヘ(p103-112)
      • 初代大蔵卿・伊達宗城と渋沢栄一(p112-122)
      • 国立銀行の創設に尽力(p122-131)
      • 日本橋は"日本の真ん中"(p131-138)
    • 第四章 渋沢栄一と第七十七国立銀行
      • 目を広大な土地と資源に(p139-149)
      • 第七十七国立銀行の創立(p150-167)
      • 東京支店を開設(p167-178)
      • "ささにしき"のふるさと物語(p178-190)

書誌事項など

東京証券取引所と七十七銀行 : 九十年にわたるその歩み / ダイヤモンド社企画・編集
 仙台 : 七十七銀行 : 1984.12
 196p, 図版3枚 ; 19cm
 注記: 折り込図3枚 ; 非売品 ; 縦組み

東京証券取引所と七十七銀行

栄一関連情報

参考リンク