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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『三共六十年史』 【三共, 1960】

会社名/沿革

  • 三共株式会社 [Sankyo Kabushiki Kaisha]

 高峰譲吉がアメリカで発明した胃腸薬「タカヂアスターゼ」を日本で輸入・販売するため、塩原又策、西村正太郎、福井源次郎の三人が共同し、1899(明治32)年に三共商店を設立。翌年、西村、福井が出資から脱退し塩原の単独経営となる。1902(明治35)年からアメリカの製薬会社パーク・デービス社(現・ファイザー)の日本総代理店となる。1907(明治40)年、塩原夫妻の出資による三共薬品合資会社に改組。1909(明治42)年、医科器械部設置に伴い三共合資会社に改称。1913(大正2)年、三共株式会社を設立し、同社に三共合資会社を合併。[2005(平成17年)、第一製薬株式会社との共同持株会社である第一三共株式会社を設立。2007(平成19)年、同社へ経営統合。]

社史メモ

 設立60周年を期に刊行された社史。1959(昭和34)年の60周年記念行事を含めるため、翌1960(昭和35年)に刊行している。本文全5編と関係会社一覧、年譜等による付録から成る。

栄一メモ

 渋沢栄一は三共株式会社が設立されると後援の求めに応じて取締役に大橋新太郎と植村澄三郎を推薦するなど経営を援助。同社が経営の多角化を進めアルミニウム製造を企画すると、栄一はその製造に利用する電力調達を斡旋している。また1916(大正5)年に同社の姉妹会社としてサトウライト株式会社が設立されると株主となった。[サトウライト株式会社は1919(大正8)年に三共株式会社へ吸収合併。]

  • 第二編 発展時代(自 大正元年 至 昭和十一年)
    • 第一章 三共株式会社(SANKYO CO., LTD.)
      • 一、株式会社の設立(p39-48)
      • 十一、サトウライト株式会社の合併(p67-68)
    • 第二章 多角経営
      • 七、アルミニウム(p79-80)

書誌事項など

三共六十年史 / 三共六十年史刊行委員会編
 東京 : 三共 : 1960.12
 338p, 図版35枚 ; 27cm
 注記: 印刷所: 凸版印刷 ; 折り込図1枚 ; 非売品 ; 縦組み

三共六十年史

栄一関連情報

参考リンク