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 「Web環境を利用した共同編集による出版活動とその考察:『社史で読む長崎原爆』の出版を通して」 (『図書館学』98号抜刷)

書誌事項

Web 環境を利用した共同編集による出版活動とその考察 : 『社史で読む長崎原爆』の出版を通して / 森茂樹
 [久留米] : 西日本図書館学会, 2011.03
 p15-22 ; 26cm
 注記: 『図書館学』98号抜刷

解題

『社史で読む長崎原爆』(「社史で読む長崎原爆」編集委員会, 2010.07)の編集過程を報告した記事。出版企画から文献の収集、原稿の編集、著作権処理などの具体的な内容を詳細に記載。更にWeb環境を利用した共同編集作業の方法や出版の反響にも筆をすすめ、問題点と課題も挙げている。一般の目に触れにくい社史を題材に、図書館資料を活用して出版物を作成した過程は、情報のライフ・サイクルを検討する上でも大いに参考になる。

目次

0. はじめに
1. 『社史で読む長崎原爆』
 1.1 発刊の目的
 1.2 内容
2. 企画と編集作業
 2.1 出版の企画
 2.2 OPACによる予備調査とリスト作成
 2.3 収録した社史の選択
 2.4 文献の収集方法
 2.5 原稿レイアウトの統一化
 2.6 印刷と製本
 2.7 NPO助成の助成金による出版
 2.8 図書寄贈の配布先とリスト作成
3. 著作権処理と許諾手続き
 3.1 著作権処理の基本的な方針
 3.2 著作権処理の手続き
4. 文献(コピー原稿)のテキスト化の方法
 4.1 OCRソフト(テキスト変換ソフト)の利用
 4.2 スキャナを利用したデータの変換処理
 4.3 OCRソフトを利用したテキスト化の方法
 4.4 ワープロソフトを利用した初期校正
 4.5 校正作業
5. 共同編集作業について
 5.1 編集委員会の構成
 5.2 編集会議の経過
 5.3 電子メール等を利用した共同編集作業
6. 出版の反響
 6.1 新聞やインターネットで掲載
 6.2 図書の販売
 6.3 読者からの感想、反響
7. 問題点と課題
 7.1 インターネットを利用したデータ収集とリスト作成
 7.2 印刷物からのデータ変換とテキスト化
 7.3 編集作業と著作権処理
 7.4 WEB環境を利用した共同編集作業
8. 最後に

参考リンク