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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 和泉清「人間渋沢栄一」(『経済知識』連載)【経済知識社,1930-1933】

書誌事項

人間渋沢栄一. 1-96 / 和泉清
 東京 : 経済知識社, 1930.02-1933.10
 [31冊] ; 23cm
 注記: 『経済知識』3巻2号〜10巻4号に断続的に連載したもの ; 著者の本名: 白石喜太郎

解題

 1914年(大正3)より渋沢栄一の秘書役を務めた白石喜太郎(しらいし・きたろう、1888-1945)執筆の、栄一前半生の伝記。栄一の生い立ちから、大蔵省を退官し第一国立銀行及び養育院を創設したところまでを記述。1930年(昭和5)2月から1933年(昭和8)10月まで月刊誌『経済知識』に「人間渋沢栄一」と題して和泉清のペンネームで31回に渡り断続的に連載された。この内容を編集し、別途執筆した栄一後半生の伝記と併せてまとめた『渋沢栄一翁』が、1933年12月に刀江書院より出版されている。

『経済知識』連載終了についての記述

昭和五年春以来本誌に連載し、多大の好評を博しました本編も、筆者の希望により愈々本号を以て一先づ打切ることゝ致しました。渋沢翁は我財界育ての親で、経済各方面から愛読を受け、特に翁と関係深い実業家は本文の微細且つ正鵠なのに驚嘆し、屡々本誌記者に筆者の何人なるかを問はるゝ程でありました。筆者は今回その仮面をかなぐり捨て、本名を現はし、本誌に揚げざりし後半生の記録をも加へ、書名考慮中に付削除したし、華麗なる単行本となし、近く神田駿河台の刀江書院より出版さるゝことゝなりました。本誌連載中と同様に切に諸賢の御愛読を祈ります。
『経済知識』10巻4号(1933.10)p.242掲載

書影

実業家たちのおもてなし : 渋沢栄一と帝国ホテル

『経済知識』3巻2号(1930.02)掲載の連載第1回目のページ

目次

「人間渋沢栄一
見出し番号
発行年ページ対応する『渋沢栄一翁』の内容(*)備考
1〜63219302175〜188第1篇「冬」前記、少年時代連載開始
7〜1033172〜185     志士時代
11〜1444176〜189     一橋藩時代
15〜1755173〜187
18〜2066162〜174
21〜23417129〜140
24〜2628109〜122     幕府時代
27〜2839110〜120     身辺
29〜31410190〜200     仏蘭西時代
32〜35612189〜200
36〜395219312190〜200
40〜4333176〜188
44〜4744190〜201
48〜5055191〜200     静岡時代
51〜53617179〜190
54〜5639179〜190     大蔵省時代
57〜59410199〜208
60511194〜197栄一没
61〜62612179〜187
63〜687119321434〜455
69〜7166191〜202
72〜75839185〜196
76511217〜220
77〜79612200〜206
80〜819119331237〜246
82〜8522195〜208
8633187〜190
87〜9044269〜278
90〜9255277〜285第2篇「春」90は番号重複
93〜941039215〜222
95〜96410238〜242連載終了
(*)「人間渋沢栄一」と『渋沢栄一翁』の内容は多少の変動があります。また巻号の区切りと『渋沢栄一翁』の見出し区切りがずれているものもあります。

外部機関の所蔵データほか

NDL-OPAC 1,2 / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス 1,2

参考リンク