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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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『東京製綱株式会社七十年史』　【東京製綱, 1957】

社史紹介（速報版） 栄一関連文献

会社名／沿革

  • 東京製綱株式会社　[Tokyo Seiko Kabushiki Kaisha]
    [Tokyo Rope Manufacturing Co., Ltd.]

　日本の製綱業の近代化を志した山田昌邦（やまだ・まさくに、1848-1926）らは1887（明治20）年、東京製綱会社を創立。渋沢栄一、益田孝、浅野総一郎の賛同、協力を得る。1893（明治26）年、東京製綱株式会社と商号変更。1897（明治30）年、日本初のワイヤロープ製造を開始。1907（明治40）年、月島製綱株式会社を合併。同社社長であった大倉喜八郎が取締役に加わる。1909（明治42）年、日本製綱株式会社を合併。

社史メモ

　通史と部門別沿革史、回顧雑録の三篇構成。巻頭には栄一書「共存共栄」の写真と渋沢敬三による解説を、第三篇第二章には『青淵先生日記』（渋沢栄一の日記）や『竜門雑誌』の同社関連記事を掲載。編纂後記には、渋沢栄一伝記資料刊行会の援助があったことが記されている。

栄一メモ

　栄一は創立時より経営に関わり、委員（のち取締役）、株主となった。1898（明治31）年、取締役会長に就任。同社取締役には、孫の渋沢信雄（渋沢篤二次男）がいる。栄一が理念として提唱した「共存共栄」は、本社史巻頭における経営陣の言葉でも取り上げられている。

  • 「共存共栄」渋沢栄一翁・書（写真） 渋沢敬三氏・解説（巻頭）
  • 元会長　故渋沢栄一氏（写真）（巻頭）
  • 元取締役　渋沢信雄氏（写真）（巻頭）
  • 創業七十周年を迎えて / 三木龍彦 （巻頭）
  • 温故知新 / 今川義利 （巻頭）
  • 会社の設立と創始株主（p16-17）（創立総会議長、委員、届書総代、株主として栄一の名前あり）
  • 近代的株式会社体制の確立（p37）(取締役として栄一の名前あり)
  • 鋼索製造の創始と経営首脳者の異動（p43）(会長として栄一の名前あり)
  • 日本製綱の合併と渋沢会長の退任（p55-57）（実業界引退に際して同社感謝状と栄一の礼状の掲載あり）
  • 『青淵先生日記』その他（p535-536）
  • 『竜門雑誌』とわが社の二十周年（p539-541）
  • 編纂後記 / 高野生[高野武二]（p655）
    ほか栄一関連記述多数あり。

書誌事項など

東京製綱株式会社七十年史 / 東京製綱株式会社 [編]
　東京 : 東京製綱 : 1957.02
　21, 655p, 図版17枚 ; 27cm
　注記: 編纂兼発行者: 大西信良(奥付) ; 印刷: 三省堂 ; 折り込8枚 ; 非売品 ; 縦組み

東京製綱株式会社七十年史

栄一関連情報

参考リンク