団体名/沿革
- 財団法人埼玉学生誘掖会 [Saitama Gakusei Yuekikai]
1902(明治35)年、埼玉県出身学生の東京での学業支援のため、寄宿舎の運営を中心事業として創立。1911(明治44)年、財団法人となる。2001(平成13)年、建物の老朽化と入寮者の減少により寄宿舎を廃止し、寄宿舎跡地の売却金を基に奨学金事業を開始した。2012(平成24)年、公益財団法人となる。
団体史メモ
同会の運営する学生寄宿舎の廃止および奨学金事業への転換を機に編纂を行った百年史。歴史年表、通史編、史料編の3編から成り、巻頭に写真を中心とした「とびら」が付される。歴史年表は同会前史『十年史』附随の年表に新たに同会『会務報告』から作成した90年分を合わせたもの。創立前年の1901(明治34)年から2003(平成15)年までを記載。通史編は7章立てで同会および寄宿舎の変遷と寄宿舎廃止後の活動についてまとめられている。史料編冒頭には同会会頭であった渋沢栄一の関係略系図が掲載されており、同会に関係した栄一の親族がわかるようになっている。
栄一メモ
渋沢栄一は埼玉学生誘掖会の創立を援助し同会会頭となる。同会や寄宿舎の行事にたびたび出席するなどし、亡くなるまで会頭としてその運営を支援している。
- とびら
- 4.初代会頭 渋沢 栄一[写真](p8)
- 第二部 通史編 第一章 草創期の誘掖会:『十年史』をもとにして
- 一、埼玉学生誘掖会創立に情熱を注いだ人達
- (2)主なる先達の方々の横顔
- 渋沢 栄一(p124-125)
- (3)誘掖会発足までの動き
- 渋沢栄一と諸井恒平(p140)
- 渋沢・本多の邂逅(p140-141)
- 渋沢・本多・諸井三者会談(本多勝六通信、第二号より)(p141-142)
- (2)主なる先達の方々の横顔
- 二、誘掖会創立
- (5)財団法人埼玉学生誘掖会の設立と、これに伴ない、渋沢会頭の「訓示」の発表
- 会頭の訓示 (p161-162)
- (5)財団法人埼玉学生誘掖会の設立と、これに伴ない、渋沢会頭の「訓示」の発表
- 一、埼玉学生誘掖会創立に情熱を注いだ人達
- 第二部 通史編 第二章 大正~昭和初期の誘掖会:「砂土原健児」らの青春
- 十、渋沢栄一と誘掖会寄宿舎(p281-283)
- 史料編
- 1.渋沢栄一関係略系図(p631-630)
- 3.寄宿舎要義と渋沢栄一の訓示(p638)
- 6.渋沢栄一より誘掖会への敷地の寄附による名義変更を証する東京区裁判所富士見町出張所の印(p645)
- 11.舎友会第一回総会の記念写真と舎友会の開催状況[写真](テーブル中央 渋沢会頭)(p650)
他記述多数。
書誌事項など
財団法人埼玉学生誘掖会百年史 : ある学生寮と寮生の青春譜 / 埼玉学生誘掖会100年史編集委員会編
東京 : 埼玉学生誘掖会 : 2004.06
23, 676p ; 22cm
- 外部機関の所蔵データほか : NDL ONLINE / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Googleブックス
栄一関連情報
- 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図 - 一般教育A〔教育〕
https://eiichi.shibusawa.or.jp/namechangecharts/histories/view/610 - 渋沢栄一伝記資料事業名
- 【61. 一般教育】財団法人埼玉学生誘掖会
https://www.shibusawa.or.jp/SH/denkijigyo/np061.html#J-0879
- 【61. 一般教育】財団法人埼玉学生誘掖会
- デジタル版『渋沢栄一伝記資料』
参考リンク
- 設立及びあゆみ
〔埼玉学生誘掖会〕
http://www.saitama-yueki.or.jp/yueki_sb1.html(2021年9月29日確認)