団体名/沿革
- 財団法人埼玉県人会 [Saitama Kenjinkai]
渋沢栄一らの主唱により1913(大正2)年設立。1934(昭和9)年、財団法人に改組。設立当初は在京埼玉出身者の親睦と共益を図ることを目的とし、のち「埼玉県人の知徳を進め人格を高めて、社会文化の向上発展に寄与する。」を目的に据えることとなった。設立初期メンバーには本田静六、大川平三郎らがいる。[2011(平成23)年に一般財団法人となる。]
団体史メモ
創立70年の記念行事として刊行された沿革史。会の成り立ちや事業、行事等を詳しく掲載している。古参会員の寄稿や多くの写真も収録。題字に栄一による揮毫「埼玉県人会」を掲げたことをはじめ、栄一関連の記事も本書全体にちりばめられており、栄一と同会のかかわりの深さを読み取ることができる。巻末には「青淵先生没後五十年記念会」に参加した曾孫の渋沢雅英による講演録を収録。
栄一メモ
栄一は1916(大正5)年に同会会長となる。会長就任後は同会事務所が日本橋兜町の渋沢事務所内に置かれた。栄一はしばしば同会の行事に参加し、また会を通じて埼玉にゆかりのある事業等を支援している。1928(昭和3)年には同会による栄一の米寿祝賀会が飛鳥山渋沢邸で催された。栄一没後も創立五十周年記念式典を同旧渋沢邸で開催するなど栄一とのゆかりは継続した。
- 本会を支えた人たち
- 歴代会長の略歴(p30)(初代会長渋沢栄一肖像あり)
- 行事
- 総会に臨む人たち 旧渋沢邸門前[写真](p33)
- 二、知徳の向上を図る催し
- 9. 青渕先生没後五十年記念会(p43)
- 三、見聞を弘める催し
- 3. ふるさと訪問
- 渋沢青渕翁生家の門前で[写真](p46)
- 3. ふるさと訪問
- 特別行事
- 一、創立五十周年記念式典と大懇親会(p47-49)(旧渋沢邸で開催)
- 三、陞爵と米寿の祝賀会
- 1. 渋沢会長陞爵祝賀会(p51-54)
- 渋沢子を動かした若き日の山口氏(p52)
- 2. 会長 渋沢栄一翁米寿祝賀会(p54)
- 祝賀文を朗読する粕谷衆院議長 右は渋沢敬三氏[写真](p54)
- 本会が協賛した事柄(栄一の書状掲載あり)
- 関東大震災慰問(p66)
- 温故学会々館建設に協力(p66-67)
- 埼玉会館(旧)建設に協力(p67)
- 県人会と渋沢栄一初代会長(p69-71)
- 渋沢会長の遺言書(p72)
- 埼玉県人会創立七十周年に寄せて(p73-92)
- 写真で見る七十年の歩み
- 総会に集まった人たち 渋沢邸で T15・6・6[写真](p93)(背景に青淵文庫あり)
- 本会主催講演会講師招待会 電気俱楽部で S2・11・20[写真](p94)(栄一の姿あり)
- 祝賀会の後、渋沢敬三氏を囲んで 青淵文庫で S3・10・21[写真](p94)
- 渋沢会長銅像前に於ける満鮮実業視察団一行 S9・8[写真](p95)
- 北沢楽天氏の描いた似顔 渋沢会長[写真](p95)
- 渋沢青渕翁没後五十年記念会 長島副会長のあいさつ、右渋沢雅英氏 日本工業倶楽部で S56・11・18[写真](p99)(栄一肖像写真あり)
- 聞き覚え帖(p106-113)(栄一記述あり)
- 特集 時代の人 : 青渕先生を偲んで / 渋沢雅英(p140-149)
そのほか関連記述多数あり
栄一関連情報
- 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図 - 各種団体A〔其他の公共事業〕
https://eiichi.shibusawa.or.jp/namechangecharts/histories/view/750
- 渋沢栄一伝記資料事業名 -【75.各種団体】埼玉県人会
https://www.shibusawa.or.jp/SH/denkijigyo/np075.html#J-1331 - デジタル版『渋沢栄一伝記資料』
参考リンク
- 会長のごあいさつ
〔一般財団法人埼玉県人会〕
https://www.saitama-kenjinkai.or.jp/greeting/index.php(2023年2月22日確認)