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情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

秋田銀行/明治神宮/関連文献

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その40)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。(その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16その17その18その19その20その21その22その23その24その25その26その27その28その29その30その31その32その33その34その35その36その37その38その39

人物紹介

ゆかりの地

栄一関連文献

反響など

帝国ホテル/東京瓦斯株式会社/関連文献/連載小説/イベント

  • 【帝国ホテル×インバウンド対策】訪日外国人観光客増加に向き合う
    〔インバウンドプラス | INBOUND PLUS - 2019年12月18日〕
    https://inboundplus.jp/feature/95958/
  • 東京ガス メキシコのエオリオス・エンテーヘー社へ出資
    〔エネクトニュース - 2019年12月19日〕
    http://www.eco-front.com/news_fvFv9vf3jK.html
  • ガスの安全・保安について記録された初の書籍『都市ガスはどのようにして安全になったのか?―ガス機器保全の歴史と近代化への道―』刊行|株式会社カナリアコミュニケーションズのプレスリリース
    〔アットプレス - 2019年12月18日〕
    https://www.atpress.ne.jp/news/201436
  • 電気新聞からのお知らせ:2020年1月、紙面を刷新します
    〔電気新聞ウェブサイト - 2019年12月〕
    https://www.denkishimbun.com/profile/oshirase_shinshimen
  • 市長記者会見発表内容概要(令和元年12月)
    〔深谷市ホームページ - 2019年12月23日〕
    http://www.city.fukaya.saitama.jp/topics/1577083815533.html
  • 大洗美術館さんのツイート: "1月1日から3月9日まで、 渋沢栄一と秀雄の親子展を開催いたします。 栄一と秀雄の人生と仕事を写真を通して、ご理解していただけるように展示をいたします。 また、同時期に、関野準一郎木版画展を開催いたします。 日本の代表的な昭和の風景を、木版画を通して楽しむことができると思います。"
    〔Twitter - 2019年12月24日〕
    https://twitter.com/fukeisoga1982/status/1209274714692022273
     

『石川島重工業株式会社108年史』 【石川島播磨重工業, 1961】

会社名/沿革

  • 石川島重工業株式会社 [Ishikawajima Jukogyo Kabushiki Kaisha]

 1853(嘉永6)年、江戸幕府は欧米列強に対抗すべく、水戸藩に委託して石川島(現在の東京都中央区佃)に石川島造船所を設立。明治維新後は新政府の管理下となり、1872(明治5)年に石川島修船所が発足するが、1876(明治9)年、石川島における官営事業廃止に伴い閉鎖。同年、平野富二が修船所の施設、土地を借用し石川島平野造船所を創立。1889(明治22)年、有限責任石川島造船所となる。1893(明治26)年には、株式会社東京石川島造船所へと発展した。1945(昭和20)年6月、造船だけでなく総合機械メーカーとしてふさわしい名称とすべく、石川島重工業株式会社と改称。1960(昭和35)年、株式会社播磨造船所と合併し、石川島播磨重工業株式会社となる。[2007(平成19)年、株式会社IHIへ社名変更。]

社史メモ

 水戸藩の石川島造船所設立から石川島播磨重工業株式会社となるまでの108年間を記した社史。現況編、沿革史編、技術発展史編、諸表からなる1000ページを超える大著。沿革史編では、石川島飛行機製作所など同社が設立した関連会社についても詳しく書かれている。また巻頭グラビアや各ページのコラムなど本文以外の掲載情報も多数。監修は『渋沢栄一伝記資料』編纂主任でもある土屋喬雄。

栄一メモ

 平野富二から造船所へ資金融資を依頼された渋沢栄一は、平野らと匿名組合を組織し融資を行った。この匿名組合の資金を基に有限責任石川島造船所を設立。栄一は会社の議決機関である委員会の委員となった。株式会社となったのちは、取締役会長として1909(明治42)年に実業界を引退するまで同社の経営にあたった。栄一は同社の筆頭株主でもあった。
 また同社役員として栄一の次男武之助が監査役(石川島飛行機製作所社長)、三男の渋沢正雄が専務取締役(石川島自動車製作所社長)、孫の穂積律之助が取締役(東京造船所取締役)をつとめた。(括弧内は同社関連会社における役職。)

  • 会長 渋沢栄一[写真](p[110])
  • 渋沢栄一匿名組合をつくる(p254-255)
  • 渋沢栄一[コラム](p254-255)(p254に肖像写真、p255に書「業精于勤荒于嬉行成于思毀于随 昭和庚年十月 九十一翁青淵書」)
  • 新会社の創立(p255)(栄一の合本主義について記述あり)
  • 梅浦精一[コラム](p258-259)
  • 新会社の定款(p264)
  • ドック付属品の払下げと敷地30年間の借用(p265)
  • 会社創立当時の役員および職制(p266)
  • 社名の改称(p271)
  • 取締役制の採用と株主分布(p272-274)
  • 浦賀分工場開業式[コラム](p286)(栄一の演説について記述あり)
  • 両社合同経営の動き(p288-289)(栄一の浦賀船渠株式会社との合併交渉について記述あり)
  • 経営陣の異動(p315-316)
  • 平沢道次[コラム](p316-317)
  • 役員持株の変化(p318)
  • 念願かない駆逐艦の建造[コラム](p343)
  • 重役の異動(p396)
  • 当社の代表者の変遷[コラム](p469)

ほか栄一関連記述多数あり。

書誌事項など

石川島重工業株式会社108年史 / 石川島重工業株式会社社史編纂委員会編
 東京 : 石川島播磨重工業 : 1961.02
 1048p(図版共) ; 31cm
 注記 : 美術監修: 宮桐四郎 ; 印刷製本: 凸版印刷 ; 横組み

石川島重工業株式会社108年史

栄一関連情報

参考リンク

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その39)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。(その1その2その3その4その5その6その7その8その9その10その11その12その13その14その15その16その17その18その19その20その21その22その23その24その25その26その27その28その29その30その31その32その33その34その35その36その37その38

渋沢栄一記念財団関連

人物紹介

栄一関連会社・団体

ゆかりの地

栄一関連文献

反響など

抄紙会社/大川平三郎/佐野常民/関連文献/イベント

『平和を生きる日米人形交流 : 渋沢栄一とシドニー・ギューリックの親交からキッズゲルニカへ』 【世織書房,2019.10】

書誌事項

平和を生きる日米人形交流 : 渋沢栄一とシドニー・ギューリックの親交からキッズゲルニカへ / 宮崎広和, 是沢博昭, 井上潤編
 横浜 : 世織書房, 2019.10
 v, 196p ; 22cm
 注記: ISBN: 9784866860084

解題

 1924年移民法の施行によって緊張した日米関係を修復すべく渋沢栄一とシドニー・ギューリック(1860-1945)が働きかけた日米人形交流より90年を記念して、2017年に、日本とアメリカの三都市で開催されたシンポジウムおよび企画展示の記録。大妻女子大学(東京)で開催されたシンポジウムを土台に、答礼人形「長崎瓊子」(ロチェスター科学博物館所蔵)をめぐる交流の考察など新たな論考や文献案内を加え、「太平洋横断的な視点から、日米人形交流の今日的意義を再検討」した一書。

  • 東京 シンポジウム「人形交流の再検討-人形・交換・子ども」(大妻女子大学、2017年7月22日(土)、主催:渋沢研究会・大妻女子大学博物館) / 展示「日米人形交流90周年 記念パネル展示」(同博物館、2017年7月5日(水)~10月14日(土))
  • 長崎 シンポジウム「未来への伝言~ナガサキから~:人形交流の再検討-人形・交換・子ども」(長崎歴史文化博物館、2017年8月7日(月)、主催:長崎親善人形の会(瓊子の会)) / 展示「日米友情人形展~きずな未来へ」(同博物館1Fホール、2017年8月7日(月)~13日(日))
  • ニューヨーク州ロチェスター シンポジウム(ロチェスター科学博物館、2017年9月30日(土)) / 展示「The Gift of Dolls」(同博物館、2017年9月30日(土)~11月14日(火))

目次

項目ページ
目次i
1 はじめに=日米人形交流九〇周年 : 民間・市民・都市外交 / 宮崎広和3
     1 日米人形交流研究の系譜4
     2 日米人形交流九〇周年記念企画の人的・知的背景6
     3 本書の道案内9
2 人形交流を読みなおす / 是沢博昭15
     1 はじめに15
     2 渋沢栄一の「国民外交」16
     3 ギューリックとの出会いと帰国17
     4 「移民法」への不安と改正運動18
     5 “Doll Project”=友情人形の誕生20
     6 人形交流の広がり23
     7 太平洋を渡る答礼人形26
     8 人形交流への誤解28
     9 近代日本のコンプレックス(1) : 大連の反発29
     10 近代日本のコンプレックス(2) : 朝鮮の人形歓迎会33
     11 人形交流のメッセージ37
     12 おわりに38
3 太平洋を覆う暗雲を取り払う : 一九二七年日米人形交流 / 小檜山ルイ, 小関菜月訳41
     1 女性たちの関わりと伝道という伝統43
     2 女性から男性、宗教から世俗へ49
     3 ナショナリズム、権力、ヒエラルキー53
     4 残響59
4 人形という贈り物 : 共同作業としての人形交流 / 宮崎広和, 宮崎ザビエル79
     1 はじめに79
     2 贈り物としての人形80
     3 一九七〇年代以降の人形交流の展開83
     4 長崎親善人形の会の活動85
     5 贈与交換としての人形交流88
     6 終わりに=子どもの視点93
5 シンポジウム〈日米人形交流の再検討〉 : 人形・交換・子ども / 井上潤, 是沢博昭, 宮崎広和, 宮崎ザビエル, 塚本隆史, 飯島真里子, 山下昭子99
6 民間交流の今日的意義 : 東京・長崎、そしてロチェスターから / 宮崎広和131
     1 東京から長崎へ132
     2 ロチェスターへ134
     3 都市外交との関係137
     4 「人形の力」の再発見138
     5 おわりに140
7 渋沢栄一の社会貢献をみつめる : 未来への遺産 / 井上潤143
     1 はじめに143
     2 現代に生きる渋沢栄一143
     3 日本の国際化と平和の椎進に貢献148
     4 渋沢栄一を社会貢献にいたらしめたもの155
     5 おわりに159
渋沢栄一の功績と生涯161
8 おわりに=未来へのメッセージ : 日米人形交流から日満親善交流へ・侵略と平和と子ども / 是沢博昭167
     1 人形交流の遺産167
     2 「子ども」というフィルター168
     3 日満親善交流=子どもによる平和169
     4 平和と侵略171
     5 人形交流への誤解173
     6 ゆがめられた善意と連帯感174
     7 おわりに175
日米人形交流の理解をふかめる文献案内177
執筆者・発言者紹介192
あとがき195

外部機関の所蔵データほか

NDL ONLINE / CiNii Books / Worldcat / NDL Search

関連エントリー

参考リンク