情報資源センター・ブログ

情報の扉の、そのまた向こう

公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『青淵』第866[867]号(2021.06)

渋沢栄一記念財団機関誌『青淵』第866[867]号(2021.06)が刊行されました。
渋沢栄一および財団関連記事は以下の通りです。

  • 渋沢栄一に会える場所、渋沢史料館。 [渋沢史料館広告] …… 表紙裏
  • 【渋沢栄一のことば】 …… p.2
    • 神託 (文久3年11月) (『渋沢栄一伝記資料』別巻10より)[写真]
    • 『渋沢栄一訓言集』より
      ○ 現代の青年が学ぶ哲学とか、物理、化学等はすべて部分的研究の細に入り、密にわたるとともに、総合的観念の欠乏を来たす傾きがある。
       すなわち細事にあくせくして、大局を観るの眼なく、あまりに小悧巧な青年が殖えて来るように思われる。かくては胃が消化力を失うと等しく、生々の気力が衰亡する。社会はこの小悧巧な青年によって食傷病に罹らんとしている。青年たる者、すべからく眼を大所、高所に放ち、国家社会の大任を負わねばならない。
      ○ 維新当初の気風と、今日の青年の気風とを比較して、ただちにその優劣を分つことはできないが、昔の青年の元気の潑溂たりしは、争われない事実である。
       近頃の青年はいかにも元気がない。沈着はまことに結構なことではあるが若い間は勇敢一途で困ると言われるくらいの方がかえってよい。それがだんだん年を取ると、自然に圭角がとれ、世故に長けて来て丁度いい加減な老人になる。しかるに若い中から老人のようでは、老年に至ってはどうなるであろうか、心もとない次第である。
  • 【随想】渋沢栄一翁の道徳経済合一説とSDGs / 黒瀬浩一 …… p.3-4
  • 【随想】令和三年丸ごと青淵翁 / 小林仲治 …… p.6-7
  • 最初の《渋沢栄一像》を制作した彫刻家 「長沼守敬」 / 中村光紀 …… p.10-12
  • 尾高定四郎のこと : 尾髙惇忠養嗣子として / 松本彰平 …… p.19-24
  • 【「せいえんひろば」 】新規維持会員の紹介 [ (一月~三月) ] …… p.42
  • 青淵先生訓話集から : 修養訓 趣味と実益 …… p.43
  • 【渋沢財団 研究センターだより】 No.452 「論語と算盤」セミナー2021 実施を振り返って…/渋沢栄一と「フィランソロピー」第6巻 出版情報/『論語と算盤』オンライン読書会、最終回まで残り3回! …… p.46-47
  • 【史料館の窓】渋沢栄一書跡に関するお問い合わせ …… p.48

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その112)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。

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大河ドラマ「青天を衝け」

最近の #渋沢栄一 関連情報から(2021.06.09)

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大河ドラマ「青天を衝け」

『デジタルアーカイブ・ベーシックス 5 新しい産業創造へ』に「世界のビジネス・アーカイブズ概観」が掲載されました。

 2021年5月、勉誠出版より刊行された『デジタルアーカイブ・ベーシックス 5 新しい産業創造へ』に、情報資源センター企業史料プロジェクト担当・松崎裕子が執筆した「世界のビジネス・アーカイブズ概観」が掲載されました。

 今回が完結編となるシリーズ「デジタルアーカイブ・ベーシックス」はデジタルアーカイブ学会が編集責任者となる専門的啓発書で、第5巻では、主に、企業におけるデジタルアーカイブの利活用について先進的な取り組みが紹介されています。
 中でも「世界のビジネス・アーカイブズ概観」は、その前提となる企業におけるアーカイブズ活動の歴史を広くまとめたもので、ほかにはない内容となっています。デジタルアーカイブに興味のある方だけではなく、アーカイブズ関係者にも必読の一章と言えるでしょう。ぜひご一読ください。

参考リンク

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その111)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。

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大河ドラマ「青天を衝け」

最近の #渋沢栄一 関連情報から(2021.06.02)

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『養育院百年史』 【東京都, 1974】

団体名/沿革

  • 養育院 [Yoikuin]

 江戸町会所、東京営繕会議所の生活困窮者救済事業を引き継いで、1872(明治5)年に東京会議所の事業として設立。同会議所解散後は、東京府営、委任経営時代を経て、1890(明治23)より東京市営、1943(昭和18)年に東京都営となる。中核となる本院のほか事業ごとの分院を設置した。2000(平成12)年、事業は東京都が継承し、名称は消滅する。ほかに事業を引き継いだ団体として、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター、東京都立萩山実務学校、東京都船形学園、東京都石神井学園などがある。

団体史メモ

 本社史は東京都養育院創立百周年記念事業の一環として計画され、約3年の編纂期間を経て刊行された。編纂担当は日本女子大学教授で社会福祉学者の一番ヶ瀬康子。社会の中における院の位置づけ、戦後の院の意味をはっきりさせることを念頭に、日常生活の場としての養育院を描き、日本の社会福祉への問題提起とする一書としている。江戸時代まで遡る設立前史から昭和時代の高度経済成長期までの養育院事業の移り変わりを記した本編9編と資料編から成る。本院だけでなく分院各事業の変遷についても詳しい。第一回今和次郎賞受賞。

栄一メモ

 1874(明治7)年、渋沢栄一は東京会議所の嘱託により、養育院事務を管理することになる。1876(明治9)年に事務長に任命され、1879(明治12)年から院長制がはじまると初代院長に就任した。亡くなるまで院長としてかかわり続け、養育院事業の発展に尽力した。栄一の功績をたたえ院内(現・東京都健康長寿医療センター)には銅像が建立されている。

  • 第二編 創業のころ 第二章 あいつぐ移転
    • 第二節 院長制の確立と経営努力(p51-56)
      • 院長制はじまり、渋沢栄一就任(p52-53)
      • 渋沢栄一[写真](p53)
    • 第三節 東京府会の養育院処分(p57-61)
      • 院長渋沢栄一の努力と経緯(p60-61)
  • 第三編 発展の時代 第一章 大塚移転と分院設置の始まり
    • 第二節 感化部設置から井之頭学校創設へ(p91-98)
      • 院長の熱意と基金募集(p92-93)
  • 第四編 「よろず屋」的拡大 第一章 養育院の「よろず屋」的拡大
    • 第六節 勝山保養所から安房分院開設へ(p174-176)
      • 磨崖碑[写真](渋沢栄一書)(p176)
  • 第五編 救護施設として 第五章 財政規模の拡大と渋沢院長の薨去
    • 第三節 院長渋沢栄一の薨去(p313-318)
      • 渋沢院長薨去の日同院長銅像に追悼の花環を捧ぐ(昭和六年十一月) [写真] (p314)
      • 思い出の記 四 渋沢院長の想い出 / 宮本五郎(p314-315)

他多数記述あり。

書誌事項など

養育院百年史 / 東京都養育院編
 [東京] : 東京都 : 1974.03
 2, 761, 7p, 図版1枚 ; 22cm
 注記: 折込み表1枚

養育院百年史

栄一関連情報

参考リンク