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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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『渋沢史料館年報. 2018年度』 【渋沢史料館,2020】

書誌事項

渋沢史料館年報. 2018年度 / 渋沢栄一記念財団渋沢史料館編
 東京 : 渋沢栄一記念財団渋沢史料館, 2020.03
 36, 40p ; 30cm
 注記: 1984年度-1998年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊 ; 1999年度-2011年度のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館報, 3年刊 ; 2012年度以降のタイトルと刊行頻度: 渋沢史料館年報, 年刊

解題

 渋沢史料館の2018年度年報。同館の概要、2018年度の事業、資料を掲載した「年報編」と、論考2本を掲載した「調査研究編」からなる。「年報編」は巻頭より横書き、「調査研究編」は巻末より縦書きで掲載。
 記事の1本目は、渋沢史料館学芸員清水裕介による資料紹介「渋沢史料館所蔵「覔山遺恵」」。新収資料である「覔山遺恵」は、穂積歌子(1863-1932、渋沢栄一長女、穂積陳重妻)発・工藤壮平(1880-1957、書家、官僚)宛の手紙7通を巻子装とした資料。歌人であった歌子と工藤の交流や周辺事情など、手紙より判明した内容を紹介。全文翻刻を掲載。
 記事の2本目は、同館学芸員関根仁による展示記録「常設展示「手紙にみる幅広い交流」の記録(一九九八年度~二〇一九年度)」。1998年度より2019年度まで、渋沢史料館本館で行われていた渋沢栄一宛書簡の展示コーナーの記録。同コーナーでは、毎回5~8点前後の書簡を展示し、渋沢栄一の幅広い交友関係と活動を紹介。なお、2020年3月に渋沢史料館は展示室のリニューアルを行い、現在は同じ形での展示コーナーは設けていない。

書影

渋沢史料館年報. 2018年度

目次

項目ページ
年報編
ごあいさつ1
目次2
I. 渋沢史料館の概要3
1. 沿革3
2. 施設概要3
3. 常設展示4
4. ホームページ4
II. 2018年度の事業5
1. 来館者数(1998年度~2018年度)5
2. 資料の収集5
3. 資料の利用6
4. 資料の整備12
5. 展示13
6. 調査・研究14
7. 教育普及20
8. 刊行物25
9. 広報26
10. 晩香廬・青淵文庫の内部公開28
11. その他29
III. 資料[31]
1. 渋沢史料館館則33
2. 渋沢史料館観覧規定35
調査研究編
目次
【資料紹介】
渋沢史料館所蔵「覔山遺恵」 / 清水裕介1
  はじめに1
  一 文中に登場する人物について2
  二 工藤壮平の略歴3
  三 手紙の内容より5
    穂積歌子と工藤壮平5
    歌子の朝鮮旅行6
    穂積真六郎に関する記述から7
  四 発信地・宛先と関連する記述から8
    静浦保養館8
    牛込区払方町10
    京城倭城台・南山町10
  おわりに11
  注12
  [「覔山遺恵」全文翻刻]14
【展示記録】
常設展示「手紙にみる幅広い交流」の記録 (一九九八年度~二〇一九年度) / 関根仁29
  はじめに29
  一 一九九八年度~二〇〇三年度の展示30
  二 二〇〇四年度~二〇一九年度の展示33
  おわりに40

外部機関の所蔵データほか

CiNii Books / NDL Search / Webcat Plus / Googleブックス

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    〔YouTube - 2021年10月29日〕
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  • 【歴史講座】「渋沢栄一と日本に株式会社制度を導入した人々」<第三部>東京株式取引所誕生物語 - JPXアカデミー
    〔YouTube - 2021年10月29日〕
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  • 【歴史講座】「渋沢栄一と日本に株式会社制度を導入した人々」<第四部>株式会社制度・株式市場のその後 - JPXアカデミー
    〔YouTube - 2021年10月29日〕
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ウェブサイト版「わがまちの渋沢栄一」を公開しました

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 ウェブサイト版では『青淵』連載記事を一部加筆・再構築して随時公開していきます。身近にある渋沢栄一の足跡を見つけてみてください。

今回公開した記事

『過去から未来へのメッセージ : 静鉄グループ百年史』 【静岡鉄道, 2020】

会社名/沿革

  • 静岡鉄道株式会社 [Shizuoka Tetsudo Kabushiki Kaisha]
    [Shizuoka Railway Co., Ltd.]

 1907(明治40)年、雨宮敬次郎らによって静岡鉄道株式会社(のち大日本軌道株式会社静岡支社、現会社とは別会社)設立。静岡・清水間で軽便鉄道を敷設し、貨物・旅客事業を行った。1919(大正8)年、星野錫らによる駿遠電気株式会社創立。経営不振に陥っていた大日本軌道株式会社より静岡支社の事業を継承した。電気事業に参入し、創立の翌年には鉄道を電化している。1923(大正12)年、静岡電気鉄道株式会社に商号変更し、大川平三郎が取締役社長に就任。鉄道沿線開発やバス事業などに事業を拡げていく。1943(昭和18)年、陸上交通事業調整法に基づき他社と合併、静岡鉄道株式会社となる。現在は「静鉄グループ」として鉄道事業のほか、索道(ロープウェイ)、不動産、ホテル事業などを行っている。

社史メモ

 前史および駿遠電気株式会社創立から創立百周年の2019(令和元)年までを収録。本編と資料編から成り、資料編には同社系統図、年表などのほか、これまで使用した車両についてまとめた「主要車両図鑑」を附録。

栄一メモ

 渋沢栄一は直接同社とのかかわりはないが、星野錫や大川平三郎ら栄一に近しい人物が経営に参画している。また栄一の嫡孫である渋沢敬三も1952(昭和27)年から社外取締役となっている。

  • 序章 近代静岡のあけぼの
    • 1 静岡の「文明開化」
      • 幕末・維新の静岡 (p4-7)
      • 渋沢栄一[肖像写真](p5)
  • 第1章 駿遠電気株式会社の創立
    • 1 "積極急進"の経営方針
      • 駿遠電気株式会社が発足 (p17-21)
    • 3 静岡電気鉄道株式会社への商号変更
      • 大川・熊沢体制の発足 (p28-30)
  • 第2章 戦時経済と必死の経営再建
    • 2 "大東急"の傘下に
      • 私鉄王・五島慶太の進出 (p51-53)
  • 第3章 戦災復旧と成長への基盤づくり
    • 1 中興の祖・川井健太郎の社長就任
      • 焼け跡からの再起 (p66-68)

書誌事項など

過去から未来へのメッセージ : 静鉄グループ百年史
 静岡 : 静岡鉄道 : 2020.03
 299p ; 30cm
 注記: 制作: 創立100周年記念事業推進プロジェクトチーム (社史編纂担当) ; 制作協力: DNPコミュニケーションデザイン ; 印刷・製本: 大日本印刷 ; 箱入 ; 縦組み

静鉄グループ百年史

参考リンク

新紙幣の肖像(2019年4月9日発表)に関する報道などから(その132)

 2019年4月9日(火)、財務省は新しい日本銀行券(紙幣)及び五百円貨幣を発行すると発表しました。このうち紙幣は2024年度上期を目途に発行され、新一万円券の表には渋沢栄一の肖像が掲載されるとのことです。ここでは、渋沢栄一に関する主な記事をまとめました。

栄一関連会社・団体

ゆかりの地

反響など

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