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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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 1924(大正13)年10月3日 (84歳) 清明文庫の設立披露会 【『渋沢栄一伝記資料』第44巻掲載】

是日、日本工業倶楽部に於て、清明文庫設立披露会開かる。栄一出席「海舟先生を憶ふ」と題して演説をなす。

出典:『渋沢栄一伝記資料』 3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代 明治四十二年−昭和六年 / 1部 社会公共事業 / 4章 道徳・宗教 / 5節 修養団体 / 6款 財団法人清明 【第44巻 p.66-70】
・『渋沢栄一伝記資料』第44巻目次詳細
http://www.shibusawa.or.jp/SH/denki/44.html
清明文庫は「江戸開城六十周年記念の事業にして、且勝海舟先生の遺蹟を保存する事業」(『渋沢栄一伝記資料』第44巻p.80)として1924(大正13)年に計画され、「国民精神涵養に資すべき、図書を蒐集して、公衆の閲覧に供し、且附属講堂を設け倫理・哲学・宗教・国史・国法等の講座を開設して、求道者又は篤学者に研究と修養との機会を与ふる施設」として設立されました。(『渋沢栄一伝記資料』第44巻p.69)
渋沢栄一は、清明文庫設立当初より顧問として本事業に関与していました。『渋沢栄一伝記資料』第44巻p.66には、「財団法人清明会昭和六年事業報告書」からの転載として、1924(大正13)年日本工業倶楽部での設立計画発表時に「海舟先生を憶ふ」の題で設立趣旨を語ったこと、同年11月10日に松平直亮(まつだいら・なおあき、1864-1940)と連名で行った寄付金の募集について、また1927(昭和2)年6月30日に工事現場を訪れ従業員を督励したエピソードなど、顧問として尽力した様子が紹介されています。
参考:鳳凰閣(旧清明文庫)
大田区ホームページ〕
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/rekishi/yukigaya_senzoku/hououkaku/index.html
江戸開城の立役者 勝海舟
〔蔵書印の世界 - 国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/zoshoin/zousyo/07_katu.html