団体名/沿革
- 財団法人協調会 [Kyochokai]
第一次世界大戦後の労働争議の頻発、労働問題の議論の高まりを背景に、民間の労資協調機関として1919(大正8)年設立。労働問題の調査や職業紹介所の設置、労働者講習会の開催などを事業とし、労働組合法の制定運動にも寄与した。終戦後、戦争により途絶していた労働組合法の制定運動や社会政策の調査研究を再開するも、GHQの勧告により1946(昭和21)年に解散。資産は新たに設立された財団法人中央労働学園に寄付された。協調会資料はのちに現在の法政大学大原社会問題研究所へと引き継がれている。
団体史メモ
本誌は協調会設立準備期間から解散、清算に至るまでの約30年の記録である。発行元の偕和会は旧協調会職員有志によって創立した団体で、その創立十周年記念事業として本誌が刊行されている。複製として『財団法人協調会史:財団法人協調会三十年の歩み』(1980年刊行)がある。
栄一メモ
渋沢栄一は、内務大臣床次竹二郎らと労働問題についての意見交換を行い、協議の末、財界人として民間の労資協調機関設立を計画する。栄一は協調会の発起人代表となり、同会設立後も評議員、常議員、理事、副会長として長年にわたり会の活動を推進した。
- 第一章 協調会創立の事情と設立の趣旨
- 第一節 協調会の創立の事情
- 第二項 協調会設立の経緯とその中心人物(p4-14)
- 第二節 協調会設立の趣旨
- 第一項 協調会設立の趣旨と労働界の動向(p14-20)
- 第一節 協調会の創立の事情
書誌事項など
協調会史 : 協調会三十年の歩み / 町田辰次郎編
東京 : 「協調会」偕和会 : 1965.05
7, 183p ; 25cm
注記: 非売品
- 外部機関の所蔵データほか : CiNii Books / 神奈川県立川崎図書館 / Worldcat / NDL Search / Googleブックス
栄一関連情報
- 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図 - 労資協調〔労資協調及び融和事業〕
https://eiichi.shibusawa.or.jp/namechangecharts/histories/view/420
- 渋沢栄一伝記資料事業名 - 【42.労資協調】財団法人協調会
https://www.shibusawa.or.jp/SH/denkijigyo/np042.html#J-0563 - デジタル版『渋沢栄一伝記資料』 - 第31巻|財団法人協調会
https://eiichi.shibusawa.or.jp/denkishiryo/digital/main/index.php?31#a31020102
参考リンク
- 協調会史料の全体について
〔法政大学大原社会問題研究所〕
https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/archives/darc/kyocho/index-99/(2022年1月26日確認)