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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
渋沢栄一、社史を始めとする実業史、アーカイブズや図書館に関連する情報をご紹介しています。

『朝日生命百年史. 上巻』 【朝日生命保険, 1990】

会社名/沿革

  • 朝日生命保険相互会社 [Asahi Seimei Hoken Sogo Kaisha]
    [Asahi Mutual Life Insurance Company]

 1888(明治21)年、帝国生命保険会社が創立。1891(明治24)年、帝国生命保険株式会社に改称。1936(昭和11)年、東洋生命保険株式会社から全契約包括移転。1947(昭和22)年、新会社として帝国生命保険相互会社を設立。同年8月12日、朝日生命保険相互会社と改称。1948(昭和23)年、帝国生命保険株式会社は全契約全資産を朝日生命保険相互会社へ継承。

社史メモ

 帝国生命保険会社設立から数えて100周年を記念して刊行された社史。上巻は創業前史から太平洋戦争戦時下までを扱う。本書は帝国生命および朝日生命の社史ではあるが、栄一がかかわった東洋生命についても付録としてページを割いており、同社を知る上でも貴重な文献である。[同梱の下巻は主に戦後から創業100周年までを記録し、巻末に年表と索引を掲載。1990(平成2)年、第7回優秀会社史賞受賞。1992(平成4)年3月には別冊として『資料編』を刊行。]

栄一メモ

 栄一は、娘婿である尾高次郎が東洋生命の社長となったことを機に同社に関わるようになる。1920(大正9)年に尾高が亡くなったのちも、栄一は頭取である第一銀行を通じて経営を支援した。また1927(昭和2)年からは孫の渋沢敬三が同社取締役に就任している。1936(昭和11)年に同社が帝国生命に包括移転すると、敬三は翌年から帝国生命の取締役を務めた。

  • 創業前から太平洋戦争まで
    • 第五章 経営の近代化と積極化(大正一三~昭和一一年)
      • 第二節 経営体制と経営方針
        • 第五項 東洋生命の包括移転
          • 一 包括移転の背景と経緯
            • 第一銀行と東洋生命および古河との関係(p618)
          • 三 経営に及ぼす影響
            • 渋沢敬三取締役(第一銀行常務取締役)[肖像写真](p624)
            • 経営権の安定化(p624)
        • 付録 東洋生命小史(p626-646)
          • 東洋生命の沿革(p626-628)
          • 尾高体制(p628-634)
          • 尾高社長死去後の動揺(p634-636)
          • 木村専務の業務刷新(p636-638)
          • 木村体制(p638-639)
          • 合同の理由(p643-644)
          • 合同時の経営陣(p644-645)
          • [注](p645-646)
    • 第六章 戦時体制下の帝国生命(昭和一二~二〇年)
      • 第二節 戦時体制下の経営
        • 第二項 経営体制
          • 一 役員の異動
            • 渋沢の取締役就任(p814)
            • 宇佐美常務の辞任と藤川の常務就任(p815)

そのほか関連記述多数あり

書誌事項など

朝日生命百年史. 上巻 / 朝日生命保険相互会社編
 東京 : 朝日生命保険 : 1990.03
 xx, 989p, 図版6枚 ; 27cm
 注記: 参照タイトル: 朝日生命100年史 ; 印刷・製本: 大日本印刷 ; 縦組み

朝日生命百年史上巻

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