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公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センターがお送りするブログです。
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『渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず』 【ミネルヴァ書房,2020.11】

書誌事項

渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず / 井上潤著
 京都 : ミネルヴァ書房, 2020.11
 xii, 288, 4p, 図版2枚 ; 19cm
 注記: カバーを外した背の副題(誤植): 倫理に欠けず、正義に外れず ; ISBN: 9784623089994

解題

 渋沢栄一の生涯と事績、幅広い交流関係や各地に残る足跡をはじめ、その全体像をまとめた評伝。渋沢栄一の生誕180周年記念出版。『会議所ニュース』2347号(日本商工会議所, 2010.04.11発行)より開始された連載コラムを元に、『産業と教育』2015年4月号~2018年3月号(産業教育振興中央会)掲載の連続講座「渋沢栄一を探る」の内容を盛り込むなど、新たに構成。
 各部のはじめに現代語訳の「渋沢栄一の訓言」、各部の終わりに渋沢栄一についてこれまであまり語られることのなかったエピソード「渋沢栄一こぼれ話」を紹介。豊富な史料や写真の挿図、年譜、現在の会社名や渋沢栄一との関係を付した「渋沢栄一が関係した主な会社・社会事業団体」を掲載し、渋沢栄一に多角的に迫った1冊。

書影

渋沢栄一伝 : 道理に欠けず、正義に外れず

目次

項目ページ
はじめに : 今、なぜ渋沢栄一かi
目次[v]
第I部 渋沢栄一の魅力 : 何を目指し、どう生きたのか[1]
 渋沢栄一の訓言 I[2]
 第一章 注目を浴びる事績と思想[3]
   渋沢栄一の原点を探る4
   不条理に対する反発6
   フランスで髷を切る9
   新しい国づくりへ12
   株式会社の設立と育成14
   民意の結集拠点を17
   道徳と経済の一致を説く19
   日本の国際化と平和を推進21
   公益の追求者23
   現代に生きる渋沢栄一26
 第二章 渋沢栄一のリーダーシップ : 旺盛な好奇心、鋭い洞察力[29]
   リーダーシップが育まれた背景30
   理不尽さへの怒り32
   商工の振興に尽くす33
   適応力と忍耐力36
   東京養育院廃止論への抵抗38
   国際協調・国際平和への尽力40
   文化を遺すために42
   関東大震災からの復興45
   救護法施行をめざして47
 渋沢栄一こぼれ話(一)50
   渋沢栄一の幻の一〇〇〇円札50
   「渋沢栄一」名前の変遷52
第II部 近代化のオルガナイザー[55]
 渋沢栄一の訓言 II[56]
 第三章 パリ万国博覧会での奮闘[57]
   渡航船中にて58
   寄港地・上海に思う60
   公益事業を意識 : スエズからアレキサンドリアへ63
   育英事業の礎石 : フランス上陸66
   パリ到着 : 慈善事業へのまなざし68
   いざ万博会場へ70
   ナポレオン三世の演説 : 褒章授与式73
   新聞で日本の評判を知る76
   国王による「トップセールス」 : ベルギー訪問78
   グラント将軍夫妻歓待の素地 : イギリスでの大歓迎81
   帰国 : 激動の日本へ83
 第四章 新しい国づくりへ : 明治の知識集団「改正掛」の長として[87]
   「万国並立」のために : 改正掛の誕生88
   掛長奔走 : 襟懐を開いて討論90
   エキスパートの活躍 : 東海道試験郵便の試み92
   精鋭たちの努力 : 職制・事務章程の改定95
   明治初年の一大事業 : 貨幣制度の改革98
 渋沢栄一こぼれ話(二)102
   オットセイも? 栄一が関与した珍しい会社102
   暴漢者への温情104
第III部 渋沢栄一をめぐる人とネットワーク[107]
 渋沢栄一の訓言 III[108]
 第五章 ユニークなゆかりの人物たち[109]
   学問の師 : 尾高惇忠110
   見出し、見守り続けた恩人 : 徳川慶喜112
   官途への導き : 大隈重信114
   銀行業を指導 : アレキサンダー・アラン・シャンド116
   合本主義を強く意識 : 岩崎弥太郎119
   社会福祉事業の拠点をともに築く : 安達憲忠121
   子供たちに世界の平和を託す : シドニー・ルイス・ギューリック123
   女子教育への理解 : 成瀬仁蔵126
   「渋沢栄一」を継承 : 渋沢敬三128
 第六章 書簡にみる幅広い交流(一) : 幕臣から官員任命まで[131]
   旧主への恩義と礼 : 徳川昭武132
   大勢に明るく、手腕あり : 勝海舟134
   近代政策を熱く議論 : 伊藤博文137
   進退を共に : 井上馨140
   嫌い、嫌われた上司 : 大久保利通142
   人柄にいたく心服 : 木戸孝允145
   郵便の父に大いに敬服 : 前島密148
   機敏な頭脳の持ち主 : 陸奥宗光151
 第七章 書簡にみる幅広い交流(二) : 実業界、文化人とのつながり[155]
   関西の発展に貢献 : 五代友厚156
   栄一の関係するところ大倉あり : 大倉喜八郎158
   大蔵省在任時からの縁 : 益田孝161
   無学ながら非凡の才能 : 三野村利左衛門163
   誠実な勇者 : 古河市兵衛166
   穏健で用意周到なる経営者 : 岩崎弥之助169
   主義を同じくする実ある学者 : 福沢諭吉172
   忠孝の念に篤い芸人 : 三遊亭円朝174
   “論語と算盤”を賞賛 : 三島中洲177
   大学講師に招聘 : 加藤弘之180
   キリスト教徒の自由教育者 : 新島襄183
   博愛の心を尊ぶ : 佐野常民186
 渋沢栄一こぼれ話(三)189
   二度もノーベル賞候補に189
   追跡・ある日の渋沢栄一190
   エジソンへの誕生日プレゼント192
第IV部 産業と社会福祉・教育の推進者 : ポケットにいつも『論語』を[195]
 渋沢栄一の訓言 IV[196]
 第八章 全国に残る活動の足跡[197]
   箱根に牧場を開く : 耕牧舎198
   地域振興のモデルに : 札幌麦酒株式会社200
   東京に石炭の安定供給を : 磐城炭砿会社202
   鉄道敷設願う地元を後押し : 北越鉄道株式会社204
   地域発展のために大規模会社を : 三重紡績株式会社207
   実践論語の聖地として地域活性を : 藤樹神社創立協賛会209
   水力発電で産業不振打開を : 広島水力電気株式会社211
   初の四国で講演活動に奔走 : 県立松山商業学校ほか213
   港湾設備の充実で発展を : 若松築港株式会社216
   松平定信に尊敬の念 : 南湖神社218
   品質向上に大きく貢献 : 富岡製糸場222
 第九章 社会福祉・教育への熱い思い[225]
   福祉事業への端緒 : 東京養育院226
   商業教育の高等化をめざす228
   女子教育への思い231
   公民教育と小学校教育の大切さ234
   育英事業にも尽力237
   学術の振興支援239
   歴史・伝記編纂 : 時と場所を超えて受け継ぐ242
   演劇界にも貢献245
   神社・寺院への関わり247
 第一〇章 『論語』、人生の範[251]
   『論語』との出会い252
   なぜ『論語』を選んだのか255
   孔子の遺訓を継承257
   渋沢栄一流『論語』の読み方259
   「論語と算盤」の誕生261
 渋沢栄一こぼれ話(四)264
   「書」を楽しむ : 渋沢栄一の趣味264
   長寿の秘訣267
おわりに271
渋沢栄一略年譜273
渋沢栄一が関係した主な会社・社会事業団体281
 会社部門281
 社会事業団体部門285
索引〔巻末〕1

外部機関の所蔵データほか

NDL-ONLINE / CiNii Books / Worldcat / NDL Search / Webcat Plus

関連エントリー

参考リンク